2024年パリ五輪で「野球」は開催されず
非常に残念なニュースが入ってきました。
2024年パリ五輪の組織委員会は追加競技の候補を発表、この中に野球・ソフトは含まれませんでした。
野球とソフトは2020年東京五輪で「一時的に復活」するものの、2024年のパリ五輪で競技は行われないことに。
候補になったのはサーフィン、スポーツクライミング、スケートボード、ブレ-クダンスの4つです。
日の丸のユニフォームを着た選手が金メダルを目指して戦う姿は、ペナントとはまた違った面白さがあるだけに、この決定に落胆した方も多いと思います。
世界的な人気が低い野球
ご存知の通り、野球が盛んな国は北米と中米に加え、アジアでは日本、韓国、台湾くらいです。
ヨーロッパ、アフリカ、中東、さらに人口の多い中国、インド、ブラジルでは人気がありません。
私達がクリケットのルールや選手を知らないように、これらの国では野球への興味・関心がなく、当然野球専用のスタジアムもありません。
ちなみにクリケットの競技人口は1億人はいるとされ、野球の約3,000万人よりもはるかに多いとのこと。
こう考えると、フランスで開催されるオリンピックで野球が行われないのも理解できます。
日本はアメリカとタッグを組んで野球の普及活動を!
ボール一つでプレーできるサッカーやバスケなどと異なり、道具が必要な野球は始めるハードルが高く、普及が難しい面があります。
また、野球を取り巻く環境は明るいとは言えません。
日本においてはサッカーやバスケの競技人口は増えているものの、野球は右肩下がり。
アメリカはさらに顕著で、競技人口が減っているだけでなくMLBの1試合あたりの観客動員が2018年は15年ぶりに3万人を下回るなど、野球離れが加速しています。
にもかかわらず、MLBのオーナーはビジネス優先で内向き志向、WBCやオリンピックにトップ選手を出場させることに難色を示しています。
野球発祥国がこれでは野球人気や価値が相対的に低下するのは当然のこと。
日本はアメリカと協力して、お金や人材を供給し普及活動のリーダーシップを発揮すべきです。
昨年のサッカーW杯を観戦して思ったのは、世界中でW杯が大々的に報道され、まるで世界のお祭りのような大会になっていること。
野球もいつかはサッカーのように世界的に普及し、日本の野球ファンが感じている野球の素晴らしさ・魅力を多く共有する人が増えることを期待したいです。