筒香「球数制限の導入、勝利至上主義の廃止」を訴える
2019年1月25日、キャンプを前に横浜ベイスターズの筒香嘉智外野手が日本外国特派員協会で記者会見を開き、野球界の将来に向けて様々な提言をしました。
記者会見の冒頭で筒香は「スポーツ界、野球界がどうすれば良くなるか感じていることをお話させていただく」と述べ、自身が体験してきたことを交えながら語りました。
そのポイントを以下の通りです。
筒香会見ポイント
- 野球人口の減少は少子化より5、6倍の速さで進んでいる
- 子どもが怪我をして野球を断念するケースが増えている
- 指導者の問題も報じられているが、勝利至上主義が原因
- 勝利至上主義ではなく、野球の価値を高める活動が大事だ
- 指導者は良かれと思ってやっている事が実は子供の負担に
- 子供を守るのは大人の役目。子供達の将来を考えることが大事
- ドミニカでは子供達に無理をさせない指導をしている
- 指導者も大人と同じ目線で子供に歩みるべき
- 指導者は子供に答えを与えすぎ。考える力が育たず将来のためにならない
- 長時間練習の他、指導者は暴力、罵声、暴言をやめる
- アメリカでは球数制限が導入されているが日本ではまだ
- 日本においても各連盟がルールを決めて運用すべき
- WBCではプロがルールの中で(球数制限等により)守られているのに子供が守られていないのはおかしい
- トーナメント制は問題が多い
- 試合に勝つにつれ試合が増え休みが減り、メンバーが固まり試合に出ない子も
- トーナメント戦をやめ、リーグ戦を検討すべき
- 高校野球においては大きなお金が動いたり、ドラマのようなものを作られることがある
2018年夏の甲子園では金足農業の吉田輝星投手の活躍が話題となりました。
しかし、1回戦から決勝までの6試合で投げた投球数は881球(詳細)
疲労のピークを迎えた決勝戦では大阪桐蔭に打ち込まれ5回11失点で降板することに。これをドラマや美談で終わらせてはいけません。
筒香選手が語るように小学生から高校生までの部活動については、子供を守るための大きな変革が必要だと思います。
筒香嘉智記者会見動画(2019/1/25)
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