西武ライオンズからFA宣言をする選手が多い理由

西武球場前駅

なぜ西武ライオンズからFA流出が続出するのか?

工藤、石毛、清原、和田、中島、涌井、岸、そして2018年は炭谷、キャプテンの浅村まで。。。

パ・リーグを制した西武ライオンズですが、オフシーズンになるとライオンズファンが恐れていた選手のFA流出が待っていました。

さらにエースの菊池雄星はポスティングシステムを利用してメジャーへ移籍、2019年の大幅な戦力ダウンは免れません。

これまでFAの権利を行使した選手は西武ライオンズが最多で18名、次に日ハムの14名、オリックスの12名となっています。

なぜ西武ライオンズから出て行く選手が多いのでしょうか?

「金だろ!」と思う方が多いと思いますが、12球団の年棒ランキングでは西武は12球団中7位。

決して他球団と比較しても金銭面で大きく劣る訳ではありません。

現に、FA宣言した浅村への各球団の提示額は西武と楽天が「4年20億」、ソフトバンクが「4年25億円」と報じられましたが、浅村は楽天を選びました。

そこで、ここでは西武からFA宣言する選手が多い理由を考えてみました。

ライオンズは親会社西武HDのイメージが強い

西武球場前駅

ライオンズの試合を観戦するためには、西武鉄道の西武池袋線などに乗って西所沢駅へ。

そして西武狭山線に乗り換え、西武球場前駅で下車する必要があります。

西武ライオンズは西武鉄道の客を増やすためにあるというイメージを持つ方も多いでしょう。

親会社が球団を経営するにあたり、収益を重視するのは当然でが、プロ野球は公共財としての側面も大きいのも確か。

チーム名こそ「埼玉西武ライオンズ」と「埼玉」も入れていますが、ライオンズと西武鉄道の結びつきが強すぎるのです。

会社の色を薄くするため、球団名から「西武」を外す事を検討するべきでしょう。

本拠地の立地場所が悪すぎる

西武ライオンズが本拠地とする所沢のメットライフドームは最寄りの空港や主要駅から非常に遠いのが選手の負担に。

パ・リーグの本拠地は北から、日ハム(札幌)、楽天(仙台)、ロッテ(千葉)、オリックス(大阪)、ソフトバンク(福岡)と北から南まで広く分布。

東京駅や羽田空港から所沢に帰ってくるだけでも一苦労、最も近いロッテ(幕張)との試合の時も車で2時間近くかかります。

12球団で移動が最もハードなチームと言えるでしょう。

この点、在京セ・リーグの球団(巨人、ヤクルト、横浜)は非常に恵まれています。

同じ埼玉でも新幹線が止まる大宮付近に本拠地があれば移動の負担は大きく軽減されますが、西武HDが親会社である限り、本拠地の移転は難しいでしょう。

スタジアム・球団施設が古い

西武ドーム外野席

西武ドーム(メットライフドーム)は1963年に完成した西武園球場が始まりです。

そして1979年に西武ライオンズの本拠地として利用スタート、その後1999年にドーム化するなど改修工事などを繰り返し利用されてきました。

行ったことがある方なら分かると思いますが、夏は暑く、春先は寒いのが特徴(西武ドーム訪問記

神宮や横浜スタジアムなど他の屋外スタジアムと比較しても、熱がこもるのか暑さは際立っており夏の観戦中にタオルは欠かせません。

ファン目線からするとトイレや売店なども年季が入っており古さを感じます。

スタジアムなどの球団施設は選手の仕事場所であり、快適なところでプレーしたいはず。

広島のマツダスタジアム、新しくできる北海道ボールパークなどはワクワク感を感じますが、残念ながら西武ドームはそうではありません。

現在、古くなった二軍施設や第二球場、寮などの大規模整備が行われていますが、最も重要な西武ドームを他球団に負けないくらい魅力的で快適なスタジアムとすべきです。

西武の選手は他球団との比較からより環境のよいチームを選ぶ

FAが多い理由としては優れた選手が多いということもあります。

そして選手は他球団と比較した結果「より良い環境の球団」でプレーしたいと思うのでしょう。

お金や待遇も理由の一つですが、それが大きなウェイトを占めるとは思えません。

ここまでネガティブな内容が多くなってしまったものの、西武は2018年度の観客動員では1試合あたり24,833人で、パ・リーグでは楽天、ロッテ、オリックスを上回っています。

そしてほぼ毎年のように主力が抜けながらパ・リーグで優勝したのは、広島カープ同様に、ドラフト戦略や育成システムが優れているからでしょう。

西武ライオンズからFA流出を防ぐためには、西武ドームとその周辺を選手・ファンにとってより魅力的なものに替えて、地域密着を進めるべきかと思います。

具体的には、老朽化が進んでいる西武ドーム(メットライフドーム)の建て替えは必須。

観客動員が増えば、利益も増加し選手への還元もアップ、選手のライオンズへのチーム愛も高まり、FA宣言する選手も減るでしょう。 東京ドームロッカー 巨人に激震!内海哲也が炭谷銀仁朗の人的補償で西武ライオンズへ!