プロ野球で活躍するのは高卒選手?それとも大卒以上の選手?
早稲田実業で111本のホームランをかっ飛ばし、鳴り物入りで日ハムに入団した清宮幸太郎。
一軍デビューを果たし、早速ホームランこそ放ったものの、それ以降は苦しみプロ初年度は二軍でのプレーする時間が多くなっています。
清宮君の目標は大きく、早実の先輩である王貞治氏の持つHR記録868本、そして大リーグも目指すとのこと。
プロ野球だけでなく、メジャーでも大活躍してもらいたいものです。
連日、清宮君の動向がニュースで報じられていますが、そもそも彼のような有望な高校球児は高校を卒業してすぐにプロの世界へ入った方がよいのか?
それとも、大学や社会人などで鍛えてからの方がいいのか?
疑問に思い検証してみました。
プロ野球で活躍するのは高卒選手?それとも大卒以上?
2016年度のドラフト会議で選択された115選手の出身比率(高卒、大卒、社会人、独立)は以下の通りとなりました。
- 高卒 44名(38%)
- 大卒 44名(38%)
- 社会人 17名(14%)
- 独立リーグ 10名(9%)
2016年のドラフト会議では高卒選手と大卒選手それぞれ44名で同じ人数で最も多い結果に。
なお、この年にドラフトで指名された選手の初年度の平均年棒を比較すると、
- 高卒 607万円
- 大卒 1,074万円
となっており、給料の面ではだいぶ開きが出ました。
プロへの窓口としての入団人数は高卒と大卒で変わらないものの、大卒選手の方が(当たり前ですが)即戦力として期待されるため、給料が高いという結果に。
次の数字は、2017年3月の日本代表「侍ジャパン」に選ばれた選手の出身比率です。
- 高卒 13名(46%)
- 大卒 9名(32%)
- 社会人 6名(21%)
侍ジャパンの選手28名の出身は高卒選手が最多の13名でした。
さらに名球会入りした選手、メジャーリーグで活躍した選手などを確認すると、これらの「スター選手」は圧倒的に高卒の選手が多いことが分かりました。
現在の日本人スター選手としてパッと名前が上がる選手はダルビッシュ、田中将大、イチロー、大谷翔平、菅野智之、坂本勇人、筒香嘉智、柳田悠岐、山田哲人、鈴木誠也など。
上記の選手の中では菅野と柳田は大卒ですが、スター選手は高卒の選手がほとんど。
圧倒的な実力を持つ選手は高校から直にプロへ入ることで、その後の活躍に繋がるようです。
清宮君は早稲田大学に進学するよりも、統計的にはプロに直で入る方が野球人として成功する可能性が高く、今回の選択は正しかったと言えそうです。
しかし、それはあくまでも結果論。
早く一軍で大活躍する姿を見たいものです。
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